菅原直樹✕矢田明子✕小川紗良(ナビゲーター)
相互扶助があたり前にある、誰もが誰かの元気をつくれる社会の仕組みづくりをしていこうという人たちがいます。コミュニティナース・演劇など独自のアプローチを通じ「ちょうどよい」関係をつくり出す。暮らしと地続きの、現実の動かし方についてお話をうかがいます。

Photo:草加和輝
菅原直樹
「老いと演劇」OiBokkeShi 主宰
劇作家・演出家・俳優・介護福祉士

1983年、栃木県宇都宮生まれ。平田オリザが主宰する青年団に俳優として所属。2010年より特別養護老人ホームの介護職員として勤務。2012年、東日本大震災を機に岡山県に移住。2014年「老いと演劇」OiBokkeShiを岡山県和気町にて設立し、演劇活動を再開。並行して、認知症ケアに演劇的手法を活用した「老いと演劇のワークショップ」を全国各地で展開。2016年より活動拠点を岡山県奈義町に移す。OiBokkeShi×三重県文化会館「介護を楽しむ」「明るく老いる」アートプロジェクト(2017年~)など、劇団外でのプロジェクト、招聘公演も多数実施している。平成30年度(第69回)芸術選奨文部科学大臣賞新人賞(芸術振興部門)受賞。第68回岸田國士戯曲賞最終候補作品にノミネート。
矢田明子
株式会社CNC 代表取締役
一般社団法人Community Nurse Laboratory代表理事

島根県出雲市出身。 父の死をきっかけにコミュニティナース着想。2014年島根大学医学部看護学科卒業後、自身も活動しながらコミュニティナーシングの担い手の育成を開始。2017年Community Nurse Company株式会社設立。2020年一般社団法人Community Nurse Laboratoryを創業し学生への普及啓蒙を開始。2022年第10回アジア太平洋高齢者ケア・イノベーションアワードグランプリ受賞。2023年デジタル庁「デジタル化社会の中長期的展望に係る調査研究」外部有識者。著書「コミュニティナース ―まちを元気にする“おせっかい”焼きの看護師」。2023年社名を株式会社CNCと改め、全国の企業や自治体と連携しコミュニティナーシングの社会実装を進めている。
小川紗良(ナビゲーター)
文筆家・映像作家・ラジオパーソナリティ

2014年より俳優として活動を始め、現在は文筆業と映像制作を主軸に活動している。2023年1月からはJ-WAVE「ACROSS THE SKY」にてラジオパーソナリティを務めている。監督作に『海辺の金魚』(東映ビデオ)、著書に『海辺の金魚』(ポプラ社)『猫にまたたび』(blueprint)などがある。
2023年3月に創作の拠点として「とおまわり」を設立。「ときめく遠回りをしよう」をコンセプトに、読み物・映像作品・暮らしの道具などを届けている。