FORUM
NSK Future Forum 8

地球目線で考えようー共生とイノベーション

環境問題という大きく複雑な課題がいま目の前に立ちはだかっているように思えます。
一人ひとりも、企業や国家も、
未来の環境について責任をもつことが求められている時代です。
人間は地球の一部である———————
これを前提とした地球環境との共生の中に、
未来のイノベーションが潜んでいるのではないか。
地球の目線で人間を考えることから始めたい。
これが今回のテーマです。



プログラム

オープニング:市井明俊、小川紗良

[第一部]
小さな視点から大きくとらえる
基調講演 分解から考える:藤原辰史
セッション1 いきもの目線で考える:AKI INOMATA × 鈴木俊貴(聞き手:小川紗良)

[第二部]
大きな視点から楽しく始める
プレゼンテーション 宇宙目線で考える:村木風海
セッション2 再生から考える:池西美知子 × we+

クロージング:市井明俊、小川紗良

総合司会:小川紗良


NSK VISION 2026 Project SENSE OF MOTION — Future Forum 8
配信開始:2023年11月24日(金)15:00〜
視聴料:無料(申し込み不要)
視聴ウェブサイト:https://senseofmotion.net/
お問い合わせ:nsk_futureforum@spiral.co.jp

主催:日本精工株式会社
プロデューサー:紫牟田伸子
企画制作:スパイラル/株式会社ワコールアートセンター
アートディレクション:菊地敦己
ウェブデザイン:Semitransparent Design

登壇者プロフィール
小川紗良(総合司会) 
文筆家・映像作家・ラジオナビゲーター・俳優

2014年より俳優として活動を始め、NHK朝の連続テレビ小説『まんぷく』(2018〜2019)、ひかりTVオリジナルドラマ『湯あがりスケッチ』(2022)等に出演。文筆家としては小説『海辺の金魚』(2021)、フォトエッセイ『猫にまたたび』(2021)等を手がける。初の長編監督作である『海辺の金魚』(2021)は韓国・全州国際映画祭にノミネートされ、劇場公開。2023年1月からはJ-WAVE「ACROSS THE SKY」にてラジオナビゲーターを務めている。同年3月、表現活動の拠点として「とおまわり」を設立した。
藤原辰史
京都大学人文科学研究所准教授

1976年生まれ、2002年、京都大学人間・環境学研究科中途退学、
同年、京都大学人文科学研究所助手、東京大学農学生命科学研究科講師を経て、2021年4月現在、京都大学人文科学研究所准教授。研究テーマは、食と農の現代史。主な著作に『ナチスのキッチン』(共和国、河合隼雄学芸賞)、『給食の歴史』(岩波新書、辻静雄食文化賞)、『トラクターの世界史』(中公新書)、『戦争と農業』(集英社インターナショナル)、『分解の哲学』(青土社、サントリー学芸賞)、『縁食論』(ミシマ社)、『農の原理の史的研究』(創元社)、『歴史の屑拾い』(講談社)、『植物考』(生きのびるブックス)など。

撮影:野村左紀子 
AKI INOMATA
アーティスト

人間以外の生きものや自然との関わりから生まれるもの、あるいはその関係性を提示している。タコとアンモナイトを進化の時を超えて出会わせる「進化への考察 #1」、世界各地の都市から都市へと移り住むようにヤドカリが透明な殻を引っ越し続ける「やどかりに『やど』をわたしてみる」、真珠貝に小さな立体を挿核し貨幣の肖像となった人物をモチーフに真珠をつくる「貨幣の記憶」、飼い犬と作家とが毛と髪を交換して身に纏う「犬の毛を私がまとい、私の髪を犬がまとう」など、生きものと共に制作した作品を多く発表。近年の主な展覧会に、2022-2023年「六本木クロッシング2022展:往来オーライ!」(森美術館、東京)、2019年「AKI INOMATA: Significant Otherness 生きものと私が出会うとき」(十和田市現代美術館 、青森)など。
鈴木俊貴
東京大学 先端科学技術研究センター 動物言語学分野 准教授

1983年、東京都生まれ。動物言語学者、理学博士。鳥類を対象に鳴き声の意味や文法構造の解明をおこなっている。日本学術振興会特別研究員SPD、東京大学教養学部学際科学科助教、京都大学白眉センター特定助教などを経て2023年から東京大学先端科学技術研究センター准教授。日本生態学会宮地賞、日本動物行動学会賞、文部科学大臣表彰若手科学者賞など受賞多数。小鳥博士、シジュウカラ語マスター。2023年4月に世界初となる「動物言語学分野」を創設。

Photo:猪原悠
村木風海
化学者・発明家
一般社団法人炭素回収技術研究機構(CRRA)代表理事・機構長

2000年生まれの化学者兼発明家。専門はCO2直接空気回収(DAC)、CO2からの燃料・化成品合成。現在は地球温暖化解決と火星移住を実現すべくCRRAで独立した研究開発を行っている。2021年より内閣府ムーンショットアンバサダーに就任。また、同年よりポーラ化成工業(株)フロンティアリサーチセンター特別研究員、(株)Happy Quality科学技術顧問、トーセイ・アセット・アドバイザーズ(株)科学技術顧問を兼任。2022年3月、山梨県知事の諮問機関である未来やまなし創造会議 会員に就任。2023年6月、文部科学省 核融合の挑戦的な研究の支援の在り方に関する検討会 委員に就任。代表的な発明にCO2回収装置「ひやっしー」などがある。
池西美知子
クリエイティブディレクター
仏 トレンド協議会 日本代表委員
インターカラーコンセプト委員会 委員

1970年代より、アパレルメーカーでトレンド予測、企画開発、素材開発を担当。素材メーカーや各産地を回り、ジャパンファブリックの奥深さに触れる。その後、伊藤忠ファッションシステムでファッション・トレンド予測を基軸に国内外でテキスタイル、また異業種へのコンサルティングを手掛け、様々な企画に携わる。2007年からはフランスPREMIERE VISIONトレンド協議会の日本代表委員を務め、トレンド予測に参画。同時に日本独自の素材や技術を世界に発信する活動を精力的に行っている。
we+
林登志也:デザイナー
安藤北斗:デザイナー

リサーチと実験に立脚した手法で、新たな視点と価値をかたちにするコンテンポラリーデザインスタジオ。林登志也と安藤北斗により2013年に設立。
日々の研究から生まれた自主プロジェクトを国内外で発表しており、そこから得られた知見を生かしてさまざまな企業や組織のプロジェクトを手がける。
Dezeen Awards / Emerging Design Studio of the Year Public Vote(英)、EDIDA / Young Designer of the Year Nominee(伊)、日本空間デザイン賞金賞他受賞多数。作品はドイツのVitra Design Museumなどに収蔵されている。
市井明俊
日本精工株式会社 取締役 代表執行役社長・CEO

1986年に早稲田大学商学部を卒業し、同年日本精工株式会社入社。
主に自動車事業で営業やマーケティング(事業戦略の立案など)にたずさわり、
また全社経営戦略の立案、管理部門全体の統括などを担当した。
ヨーロッパやインドに駐在経験あり。
2021年4月より取締役 代表執行役社長・CEO。東京都出身。