FORUMの様子 第一部 LIFE
川田十夢×座二郎

川田十夢+座二郎

座二郎さんはサラリーマン漫画家で、通勤電車(地下鉄)の中で漫画を描く。川田さんは「SENSE OF MOTION」展でAR(拡張現実)を使った作品「箱男」を出品している。身体が動く中で漫画を描くということと、視点を変化させることで多様な読み取りが可能なARをつくるふたりの話は、「動きの中にどのようなあたらしい物語が生まれるか」について話している。
通勤の時間や視点の高低差からは物語が生まれる。テキストや物語は視覚的にも動きを持つことによって、新しい体験が生まれるのではないかと川田さんはいう。漫画の描きかたも電車の中で描くことによっても変わるし、読むものによって読む態度も変わると座二郎さんはいう。例えば、漫画は本で読まれることが前提となっているが、ネットなら見開きページはなくなっていく。いまを拡大していけば、“いま”という時間だけの物語が多数生まれる。よく知られた桃太郎という物語も、解像度をあげていくと登場人物の背景となるストーリーが拡大されていくかもしれない、という川田さんの意見に対し、一方で一枚の絵の中に物語や時間があるということもあると座二郎さんはいう。ふたりの制作物は異なるが、視点のパースペクティブは動きであり、その変化による物語の生成という点で一致している。
川田十夢
1976年熊本県生まれ。通りすがりの天才。開発者。1999年ミシン会社に就職、入社直前に書いた『未来の履歴書』の通り、全世界で機能する部品発注システム、インターネットから経験をミシンにダウンロードさせる特許技術など、ひと通り実現。2009年AR三兄弟結成、公私ともに長男として活躍。
Tom Kawada
Born in Kumamoto Prefecture in 1976, Tom Kawada is a developer and a pioneer. He joined a sewing machine company in 1999, working on ideas that he had included in his “future resume,” including a parts ordering system that functions all over the world and patented technology that downloads online experiences to a sewing machine. In 2009, he formed AR 3 Brothers, where he acts as the oldest brother in both public and private matters.
座二郎
ゼネコンの設計部門に在席しながら通勤中に漫画や絵本を描く。
小学館よりマンガ「rapid commuter underground」発売中。文化庁メディア芸術祭審査員推薦作品。
あかね書房より絵本「おおきな電車」発売。
Zajirogh
Zajirogh works as a planner for a general contractor while writing manga and picture books during his daily commute. His manga rapid commuter underground is published by Shogakukan and was a Jury Selection at the 16th Japan Media Arts Festival. His picture book The Huge Train was published by Akane Shobo.